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【VOL.6】暮らしのスタイル  洋と和と(横山 容子)

(2007/04/01 その他のメンバー )
九月の一日、目黒区駒場公園内にある「旧前田公爵邸」を訪れてきました。

昭和初期に建てられた威風堂々のチューダー様式の洋館とお正月やひな祭りの時のみ使われたという和館が渡り廊下で結ばれています。

洋館は高い天井の玄関ホール、ゆるくカーブする階段と映画のセットのような非日常空間です。

和館では、見事な日本庭園が縁側ごしに眺められ、海外からの要人のもてなしに使われたという逸話もうなづけます。

前田のお殿様のお屋敷はそのステイタスを誇示するよにが際立った個性をそれぞれに主張していますが、ひるがえって私たち日本人の暮らしぶりは、鎖国の歴史を開いて以来、伝統的な「和」にあこがれの「洋」を思いきりよく溶け込ませてきた、もしくは、気持ちは「和」を尊んでも利便性の良い「洋」を選び取ってきたと言えます。




駒場公園内「旧前田公爵邸 洋館」 ベランダ側より→


現代に生きる私たちのライフスタイルが「洋」「和」かと問われたならば、たぶん多くの方が、「洋」と答えることでしょう。
ベッドで眠り、椅子に座ってパンとコーヒーの朝食をとり、着物ではなく洋服を着て会社に行く。
インテリアとしてもフローリングの床にソファ、そして洋式トイレにシャワーなど、あらためて「洋」を意識するまでもなく、とても私たちの目になじんだものばかりですね。

ただ、「和」の要素が全くゼロかというと、そうでもありません。
玄関でくつを脱ぐ下足の習慣。
障子やたたみという素材への愛着。
そして、床座の捨てがたいくつろぎ感。
そう、親しい仲間とお酒が入るにつれ、ソファからずり落ち、床に座り、はてはごろ寝というあのパターンです。


「洋」「和」の建築的融合!
などとかまえると大仰ですが、暮らしぶりを左右するとっても簡単な仕掛けのひとつをご紹介。

ダイニングテーブルと椅子の高さをあと5cm低くするだけです。


椅子座をなるべく床座に近づけるために。
ハイヒールをはいて家の中でごはんは食べないのだから。

くつろぎ感倍増をお約束します。






←大磯 宮代邸
低めのダイニングテーブルとあぐらもかけるベンチ
それまで座卓で食事をしていた建て主と共にデザイン
製作は建て主の旧友です。

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