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【VOL.24】土地の声を聞く 構造あらわしの家―その2 [2006/06/24](横山 容子)

(2007/04/01 その他のメンバー )
この家は敷地面積200坪、南東に相模湾を遠望するという、たいへん恵まれた与条件を持っていました。

「この土地にあった家を設計してください。」―建て主の最初の要望です。

そう、その家族のための器である家を考えるのが当然であるように、その土地にあった家を考えることはあたりまえのこと。
あたりまえ、当然。 しかし、設計を始めてすぐ、そのあたりまえがいかにむずかしいか、その当然がなんとたいへんか、実感することになりました。

恵まれた(恵まれすぎた)敷地条件は学生時代の課題のようで、よりどころなく自由すぎて、突破口を見つけるために、膨大な量のエスキースが必要でした。

今までの住宅の設計で、土地の声を聞くといいながら、いかに、その土地に付随した建蔽率や斜線制限などの決められ事にがんじがらめにされていたか、反省もたくさんしました。

とにもかくにも、そのプランニングが自分の腹の中でストンと落ち着くところに落ち着くまで、敷地の中をグルグル歩き、四隅に行き、ベストビュウポイントを 探し、隣の家の窓の位置を見たり、疲れて切り株に呆然と座り、前の道路を行ったり来たりして、そしてまた敷地の真中にたたずんで見る。


そのくりかえしの中からしか、土地の声は聞こえてこないし、答えは出てこないように思うのです。




切り妻屋根の納屋が点在するイメージ
棟と棟をつなぐ玄関部分は屋根のみの渡り廊下として提案、
さすがに却下されました。

パブリックゾーンの入る奥の棟を、海を眺めるビュウポイントまで伸ばす。

家の中の森

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