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VOL.30 ラスベガスNAHBビルダーズショー [2004/02/21]
澤近 泰之 エーアンドエス | 澤近 泰之
↑プロフィールは写真をクリックしてください。

今回のコラムは、「近作のご紹介-蓼科山荘と究極のRC狭小住宅」の予定でしたが、去る1月19日〜22日まで、アメリカはラスベガスで開催された北米最大の建材ショー「NAHB International Builders Show」にクライアントと共に参加することになりました。そんな訳で、急遽視察旅行のレポートに変更します。

NAHB(全米ホームビルダーズ協会)は工務店、建材メーカー、設計その他関連業界の企業の会員から構成されるアメリカ住宅産業最大の業界団体で、年に一度、展示会や専門セミナーを開催しています。どこかの国の様に、一部大手ハウスメーカーや建材メーカーがその国の住宅産業の行方を決定づけるのでなく、アメリカでは、この業界団体が様々な形で住宅産業を望ましい方向にリードしているといえます。

さて、到着初日時差ボケ解消にと、ラスベガス郊外の分譲住宅を視察しました。いつかどこかの国もそうでしたが、アメリカも今、こと住宅に関しては未曾有のバブル景気を謳歌している最中の様です。

ラスベガス湖(人工湖)近くの100坪前後の分譲住宅が9000万円〜1億円といった価格帯。7年前(97年)ヒューストンNAHBの帰りにラスベガスに立寄った時と比較すると、2倍以上(?)の感があります。それでも日本よりは安いのですが。


二日目時差ボケの解消もままならぬ中、某プロジェクト(木造三階建共同住宅)で予めセレクトしていた建材メーカーのブースを中心にクライアントと共にチェックを入れる。

いくつかのブースを見ている中で、ふと気づいたのはデザインの傾向がコンテンポラリー(トラディショナルではないほどの意)を志向している点でした。
例えば、キッチンを例にとれば、ステンレス仕様の冷蔵庫やレンジフード、シェイカータイプのシンプルなキャビネットドアー、そして照明器具に目をやれば、従来のお決まりの真鍮ゴールドから、ニッケルやスズ(あくまで仕上の表現名)のような光沢を押えた渋味のある器具が幅をきかせていました。

今の日本におけるデザイン傾向を考えれば、従来に増して北米建材の選択肢の広がりを歓迎する一方で、昨年7月に施工されたシックハウス対策法改正にみる、輸入建材の排除を意図するような行政の対応に憤りを感じずにはいられません。

さてラスベガスといえばカジノ。ラスベガスのホテルはどこも、ロビー階にカジノを配置し、24時間宿泊客のギャンブル嗜好を満たせてくれるつくりになっています。
今回短い期間とはいえ、毎日ただ遠目にカジノを眺めながら、スロットマシン一つ触ることなく旅行を終えてしまったことが唯一の心残りです。



 
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