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VOL.64 和風モダン [2005/06/11]

関口佐代子 関口佐代子一級建築士事務所 | 関口 佐代子
↑プロフィールは写真をクリックしてください。


和風モダン
という言葉が良く使われていますが、和室の使われ方も時代と共に変わって来ていますね。



K邸 和室

これは築40年程のお宅K邸の改装例です。

施工前は、お互いに襖で仕切られた和室が何部屋か並び、板張り廊下が南側に付いている昔ながらの和風住宅でした。

改装するにあたって、当初は和室は客間として6帖程度の部屋が有れば良いという考えだったK邸でしたが、くつろげる場として何が必要かを検討した結果「たたみの部屋」を居間として残す方向へ変わって行きました。

しかし、昔ながらの和室ではなく、今の暮し方に合ったものを、ということで一段上ったこあがり的な居間と、さらに動線部分にも半帖畳を敷き詰めたスペースになりました。

K邸には現代風和室にも納まるべきものがたくさんありました。神棚、仏壇などなど。昔からの風習を大切にする気持ちを失わずに、雰囲気に合った納まりを検討する必要が生じました。

そこで仏壇は他と同仕様の扉の中にもう一枚の仏壇用扉を設けて、既製品の仏壇ではなく白木の棚で内部も造作しました。神棚は下がり壁の部分に設けてあります。

生活に溶け込むことができ、毎日の日課が滞り無く億劫にならずにできる場所に設置しながら、居間や食堂としての雰囲気を保つ工夫がされています。

K邸 仏壇置場

K邸 神棚


一方、マンションにも和室が居間続きで設置されている間取りが良く見られます。
しかし、どのマンションでも押入をつけたただの畳の部屋、となっていることが多いようです。

このS邸でも同様の仕様で、仏壇を置くスペースがありませんでした。
そこで、和室の押入のある壁面を改装してお仏壇を置くに相応しくするべくリフォームを行いました。
自分の家らしい場、仏壇を大事にしたい気持ちを表せる場を作ることを目的として提案し、その結果このようになりました。

淡いピンクの和紙を使用して、その面の押入の扉も含めて壁一面を作っています。
押入の扉は全開できるように折戸としました。

また、リビングとの繋がりが戸襖の引き戸で暗い印象だったため、和室のコーナーの壁を一部開けて開放的にし、障子での仕切りに変えました。リビングやキッチンとの繋がりも広くなり、リビングも和室もひろびろと使うことができるようになりました。

和室を上手に取り入れ、工夫を加えると、従来の生活の大事な部分を残しながら、無理なく快適に住み続けていくための改装が可能になるという提案でした。


S邸 和室の障子を閉めるとこんなかんじ

S邸 仏壇置場と押し入れ




 
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