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VOL.75 高齢者のための改装事例 [2005/11/12]

関口佐代子 関口佐代子一級建築士事務所 | 関口 佐代子
↑プロフィールは写真をクリックしてください。

以前にも齢者のための改装事例を御紹介しましたが、

今回は庭に高齢の両親のためのスペースを増築したケースについてお話したいと思います。
郊外の一軒家にお住まいのY邸です。

御両親の体調への配慮、御希望などを取り入れて親世帯のスペース増築を計画しましたが、その際に考慮を必要としたのは、子世帯の母屋との繋がりです。



サンルームにはマッサージチェアがおいてあります
母屋の居間から直接部屋に入るのでは、居間の採光が減少して暗くなってしまします。また、そこから続く両親の居室も落着かないものになってしまうことが懸念されます。

そこでワンクッション入れるためのスペースとして、ガラス屋根のサンルームを設けました。

サンルームから直接入る部屋は、リラックスルームと称してテレビを見たり、庭の気配を感じながら昼間の時間を過ごすような部屋になっています。
手前リラックスルーム、奥が寝室


寝室の掃き出し窓
そして一番奥が寝室

部屋の真ん中には戸襖を設置して、どちらかが夜起きたり本を読んだりしていても隣に影響を与えないような配慮がなされています。

寝室からは布団を干したり、庭に出たりできるような掃き出し窓とデッキが設けてあります。

このような窓とデッキは非常時の出入り口として、また万が一の場合の担架や車椅子の出入り用としても対応可能となります。

防犯面や防災の点を考えて電動シャッターも完備しました。

様々な工夫を住む人に合わせて施して、家族が明るく生活できることが目的の増築。

これからの社会では、2世帯住宅の形もこのようにいろいろあって良いのではないか、と思います。

施主からの一言:

 『介護が必要な父のために必要な生活空間として設計をお願いしました。バリアフリーは言うまでもなく、コルクの床材、手摺の取付け可能な壁、電動シャッター、生活動線の容易さ等の配慮も十二分にして頂きました。

また、母屋のLDKの明り取りに設けたサンルームが、独立性を確保しながらもお互いの気配を感じあえる、絶妙の配置の役割をしてくれました。 

寝室は、両親夫婦の独立性確保のために引き戸で仕切れるようにして頂き、さらに空間を確保するために天井高を高くして狭い空間の圧迫感を抑えています。





 
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